とても暑い夏の、日中の出来事。
車を運転していると、道路に黒くてひらひらと動くものがあった。
スピードを緩めて近づくと
手のひらほどの大きさの亀がひっくり返って足をバタバタさせていた。
なんでこんなところに？
このままじゃ暑さで死んじゃう！
私は、すぐさま救出しようと車を降りて駆け寄った。
そして気が付いた。
血が出てる!!引かれたんだ！
お腹をつかんで手をひっくり返すと、甲羅か少し割れていた。
どうしよう。。。
どうしよう。。。
このまま放置するのは出来なった。
死んでしまうのかもしれないけれど、
どうしても、湿ったところに連れて行ってあげたかった。
少し車を走らせれば池がある！
ふと、亀の顔を見ると目が合った
困った顔にも見える
草が生い茂る水場に到着した。
そこは理想通りの場所だった。
そっと浮かばせてみた
。。。。。動かない！
さっきまでバタバタと足を動かしていたのに、
死んだのか？
すると次の瞬間、泳ぎ出した！勢いよく泳いだので元気にも見えた。
本当は元気ではないけれど、生きてる！
少しだけほっとしてしばらく眺めていたら、陸に上がって行った。
心配な気持ちはあったけど
この場所だったら、アスファルトには出られないだろう
「生きてくれ」心で思いながら
コロナ禍で常備していた、除菌シートで手をふき、除菌スプレーで念入りに除菌して
車に乗った。
、、、
「生きてくれ」
